研修の特色

当科は、学内からはもちろんのこと、学外・県外からの医師も広く受け入れています。また、産休・育休後の医師が就労と家庭が安心して両立できるよう配慮された業務体制を整えています。さらに、他院からの中途採用、他の診療科から専門科の変更希望の医師についても、スムーズに業務に励めるよう、個別の事情を勘案したプログラムを組み、実践しています。

当科の病棟・外来の診療体制の特徴から、精神保健指定医、精神科専門医取得に必要な症例は当科研修のみで揃えることが可能です。もちろん、特徴のある研修施設でさらに診療の腕を磨くことができます。

当科プログラムの特徴は、実地臨床で遭遇するケースを網羅的にバランスよく体験できることです。その網羅性は、広さと深さを両立しています。当院は、地域の最後の砦となっていますが、これに対し私たちは受動的な姿勢ではなく、「来る者拒まず」「最後はうちが支える」という能動的な気概をもって臨んでいます。この姿勢こそが、当科の診療の広さ、深さに繋がっています。

措置症例から任意入院症例、児童思春期から高齢者精神科医療まで、ストレス性障害、パーソナリティ障害から重症精神病性障害、精神・身体合併症症例、リエゾン症例まで、ハードな症例だけでなく、将来クリニック開業も考えている医師に必要なソフトな症例についても十分な体験と研修が可能です。

研修施設群

本プログラムの連携施設は多彩です。埼玉医科大学総合医療センターでは、リエゾンや一般外来を主体とした幅広いクリニック診療が体験できます。埼玉医科大学国際医療センターには精神腫瘍科があり、癌患者さんおよびそのご家族の精神的ケアに力を入れており、通常の精神科医療では経験できない特別な体験をすることができます。埼玉県立精神医療センターでは、県内で唯一の医療観察法病棟をもっており触法患者という特殊な症例の勉強ができます。また同センターでは依存症とくに薬物依存においては全国的にも特筆に値する診療を行っています。当院と同一敷地内にある丸木記念福祉メディカルセンターでは、診療連携は密であり、特に慢性期の精神障害、認知症疾患センター、重症心身障害などの研修が可能です。

その他、県内で地域精神医療を担っている精神科病院も、設立者の哲学に応じたそれぞれの特色を有しています。

上記のように、豊富な研修資源を生かすには適切な研修体制が欠かせません。診療の基本は人から人に伝えるべきものです。症例が最も重要な教科書でありますが、そこに集約する形で、指導医の直接臨床教育、チームカンファランス・回診等による討論、文献指導等を行います。そして種々の勉強会や学会発表による肉付けも加え、実りある研修体制を構築しています。

連携施設、ローテーションモデル

連携施設

病院名 病床数 特徴
1 埼玉医科大学病院 78 スーパー救急、身体合併症常時対応施設、てんかんセンター(県指定てんかん診療拠点機関)
2 小川赤十字病院 50 リエゾン・コンサルテーション、デイケア
3 岸病院 95 急性期治療、デイケア、訪問看護
4 埼玉医科大学国際医療センター 0 サイコオンコロジー、精神科リエゾン、がん患者およびがん患者遺族を対象とした集団精神療法
5 埼玉医科大学総合医療センター 0 総合周産期星医療センター妊産婦外来、認知行動療法、EMDR
6 埼玉精神神経センター 243 スーパー救急、認知症疾患治療センター、医療観察法鑑定入院および指定通院医療機関
7 汐ケ崎病院 208 思春期・成人期の発達障害、発達障害・ひきこもりなどを中心とした家族教室
8 松風荘病院 210 埼玉県西部地区の中核的病院
9 西熊谷病院 528 スーパー救急、応急指定病院 認知症疾患治療病棟、認知症疾患医療センター
10 東松山病院 422 地域活動支援センター相談支援事業
11 つむぎ診療所 123 秩父医療圏の基幹施設
12 武蔵の森病院 180 認知症治療病棟、訪問看護ステーション、グループホーム
13 丸木記念福祉メディカルセンター 446 認知症疾患医療センター、緩和ケア病棟
14 山口病院 309 精神病水準の重度障害に対する急性期の危機介入から社会復帰
15 埼玉県立精神医療センター 183 スーパー救急病棟、依存症病棟、児童思春期病棟、医療観察法病棟、依存症治療研究部

ローテーションモデル

  • パターンA

    • 基幹施設
      (埼玉医科大学病院)

    • 総合病院外来
      (総合医療センター)

    • 単科病院
      (連携施設2, 7〜14)

  • パターンB

    • 基幹施設
      (埼玉医科大学病院)

    • 二科併設病院
      (埼玉精神神経センター)

    • 単科病院
      (連携施設2, 7〜14)

  • パターンC

    • 総合病院外来
      (総合医療センター)

    • 基幹施設
      (埼玉医科大学病院)

    • 単科病院
      (連携施設2, 7〜14)

  • 上記はほんの一部であり、この他にもここの専攻生の希望や事情に応じて、さまざまなバリエーションを準備できます。例えば、基幹施設や総合医療センターに勤務しているとき、並行して特定の曜日にかわごえクリニックの児童思春期外来で研修を行うことも可能です。

ページトップへ戻る